スペシャルフルコース/銀神

※金神アリ

※いろんな神楽ちゃんシリーズ

慈愛の清純母性神楽

ドスケベ淫乱神楽

反抗的快楽落ち神楽

ネトラレ純愛神楽

ネトリ小悪魔神楽

甘々ラブラブ神楽


 

銀時は真っ白な部屋にいた。

「なんだよ……ここ……確か俺は家を出て……いてぇ!」

どうやら頭に何か強い衝撃を与えられたらしい。怪我こそしていなかったが、気を失い、この真っ白な部屋へと運ばれたようだ。窓もなく、壁には大型モニターがひとつ。体を起こした銀時はそのモニターに目をやるとタイミングをはかったように映像が映し出された。

「あ? ようこそ? ふざけてんのか! 茶菓子のひとつも出さずに客をもてなした気になってんじゃねェ!」

銀時が怒鳴りつければ天井の一部が開き、上からまんじゅう一つが降ってきたのだ。それが先程殴られた頭部にぶつかり銀時は身もだえた。

「やっぱりふざけてんだろ! オイ、誰だ! 出てこいコノヤロー!」

するとモニターに文字が表示された。

《最終回、お疲れ様でした。そんなあなたにご褒美です》

確かに本誌は一応最終回を迎え、一区切りがついた。その褒美がもらえるのであれば頂いておこうとは思うのだが、このもてなしには少々立腹である。

「どこのどなたか存じませんが、もう少しこう、なんかなかったんですかね。痛みが伴わないやり方とか」

《うるさい。黙れよ。とにかくこの中から好きな”神楽”を選べ》

銀時の眉がピクリと動いた。それはエラソーに黙れと言われたからではない。好きな神楽を選べと言われたからだ。なんだ、その単語。まるで平行世界が存在し、いろんな神楽が居るような言い方だ。それともアレか。自分が知らないだけで”神楽”と言う名前の料理かなにかが存在するのだろうか。しかし、モニターに表示された言葉の数々に銀時は驚愕し、息を飲むのだった。

 

慈愛の清純母性神楽

ドスケベ淫乱神楽

反抗的快楽落ち神楽

ネトラレ純愛神楽

ネトリ小悪魔神楽

甘々ラブラブ神楽

 

明らかに普通ではない。明らかに健全ではない。明らかにあの神楽を指している。文字を上から順にじっくりと読んでいく。それだけの作業にも関わらずジワっと嫌な汗を掻いた。それは困惑、動揺、焦燥、様々な理由が考えつくが、単純な言葉で言い表すことのできない感情だ。酷く卑猥で淫靡な言葉の数々。まるでアダルトコンテンツのようなのだ。そこで銀時はハッとする。

「お、オイ! ま、まさか、テメー、神楽に何かしたんじゃねぇだろうな!」

思わず片膝を立てて、切り込む準備をする。

《安心しろ。お前だけの神楽だとちゃんと理解している》

何かよく分からないが、神楽の身は無事のようなのだ。ひとまずは安心した。いや、安心はまだまだ出来ない。今自分のおかれている状況すら飲み込めていないのだから。

《それでどれにする? 早く選べ》

そうは言われても選ぶと何が起こるのか。それが分からない事には選ぶもなにもない。

「選べってなぁ……そんな簡単に言うんじゃねぇよ。こっちの気も知らずに」

《それなら勝手に選ぶから。存分に”神楽”を味わうと良いよ》

銀時はわけもわからずモニターの文字を読んでいると突然辺りが光に包まれた。何も言葉を発する間もなく銀時も光の一部になってしまうと次の瞬間には、別の景色が広がっていた。

 

 

慈愛の清純母性神楽

 

窓のない白い部屋に変わりはないのだが、ひとつだけ違ったのだ。自分の頭が置いてある場所だ。冷たい無機質な床の上ではなく、暖かく柔らかな誰かの膝の上。そして、目線の先にゆさゆさと揺れているのは……

「起きたアルカ? 銀ちゃん!」

大きな乳房越しにこちらを覗く神楽の顔が見えた。

「なんで、お前がここに……?」

「変なこと言うアルナ。でもいいヨ。ちょっと疲れてるアルナ。よしよし、ほら、ゆっくり休むアル」

そう言って神楽は優しく銀時の頭を撫でたのだ。その行為に銀時は年甲斐もなく頬を染めてしまった。くすぐったいが嬉しい。そして母と言うものを知らないのだが、母性を感じてしまった。そんな神楽に銀時は思わず、うっかり腰に手を回して抱きついてしまったのだ。

「かぐらーーーァ!」

神楽も一瞬驚いたような表情を見せたがスグに笑顔になると、銀時の背中をさすった。

「甘えん坊アルナ。銀ちゃん。いいヨ、いっぱい甘えていいアルヨ」

「か、かぐら」

銀時は神楽の腰から離れて再び膝枕で仰向けになるとその顔を見つめた。正直ここがどこだとか、何か様子がおかしいだとか、気にはなるがそういう事にはつっこまない。野暮である。こんなに天国のような穏やかな時間があるのなら、それを受け入れない理由はないのだから。銀時は何も考えず、神楽の膝枕の上で間抜けな面を晒していた。すると神楽がそんな銀時の顔を覗き込んだ。

「今日はいっぱいよしよししてあげるアル。どこをよしよしして欲しいネ?」

「どこって、なんだよ」

少し上気して見える神楽の頬。成長した大きな乳房がどこか恥ずかしそうに揺れていた。思わず生唾を飲み込む。神楽にそう言った感情を抱くことなど今までなかったのだが、この際そんなことはどうでも良いと隠すことなくいやらしい目で神楽を見た。すると神楽もそんな銀時の劣情に気付いたのか目を細めていやらしく微笑む。

「わかったネ。銀ちゃんがよしよしして欲しいトコロ」

そう言った神楽は白い手を銀時の股間へと伸ばしたのだ。急のことでビクンと銀時の腰が跳ねた。神楽のこんな不健全な態度を見たことがないのだ。ズボンの上から細い指が股間を擦る。

「いいアルヨ。おっきく勃起させても」

神楽の可愛らしい唇が色づき、可憐な声が卑猥な言葉を口にした。いくら大人っぽく成長したとは言え、どこか背徳感を抱かずにはいられない。それでもこれはご褒美なのだ。有り難く受け取ろう。銀時は神楽の言葉通りに股間を熱く腫らしていくのだった。

 

神楽の手が銀時の股間を擦って数分は経った。既に呼吸が浅いものへ変わり始め、外へ出して欲しいと肉棒は苦しんでいる。

「神楽、ハァ、ハァ……」

「どうしたアルカ? おちんぽパンパンで苦しくなったネ? それとも……おっぱい飲みたくなった?」

「……ぁ、あ? どっちも、多分どっちも」

そう答えると神楽は擦る手を止めて着ているチャイナドレスを脱ぎはじめた。真っ白な部屋に真っ白な肌。ブラジャーから今にも零れ落ちそうな胸を神楽はホックを外して解放すると、ぷるんと張りのより大きなバストが銀時の目の前に出現した。乳首は想像通りの桜色で乳輪のとのバランスも美しく、今スグにでもしゃぶりついてしまいたい。

「恥ずかしいけど、銀ちゃんだけに見せるアル」

神楽はそう言って銀時のズボンのファスナーを下ろし、ビンビンに硬く勃起したペニスを引っ張り出した。神楽の手のひらに直接包まれ、それだけで幸福を味わっていると言うのに目の前にぶら下がった乳房にしゃぶりつき、更なる幸福を感じたのだ。ちゅぱ、ちゅぱといやらしく音を立てて小さめの乳首に吸い付けば、銀時の肉棒も同じようなリズムで神楽の手にしごかれた。

「よしよし、ぎんちゃん、んぁ……最終回まで頑張って偉いアルナ」

神楽は感じているのか時折余裕のない声を出す。顔を見れば恥ずかしそうに真っ赤に染め、目まで潤んでいた。その目がこちらを優しく見下ろしている。

銀時は口の中で徐々にぷっくりと膨らむ神楽の乳首を舌を使って転がすと、神楽の表情が僅かに崩れた。

「そんなに強く吸って、赤ちゃんみたいアル、んッ、おちんぽも、先っぽからヌルヌルいっぱい出てきたネ」

神楽の手に扱かれ、いつでも発射できるくらいに肉棒は膨れ上がっていた。だが、まだ出さない。もう少しこの刺激を楽しみたいのだ。

「んふふ、ここ、気持ちいいアルカ? 腰がさっきから動いてるアルヨ」

ヌチャ、ヌチャ、と下腹部から卑猥な音が聞こえている。神楽の細い指で亀頭を撫でられ、そして強めに締め付けられる。それがあまりにも気持ちよく、銀時は腰を浮かせると更に乳首に強く吸い付いた。

「もういきそうアルカ? いいヨ、いっぱいドビュドビュって出して」

神楽の右手の速度があがり、腰の奥から押し寄せる快感の波に銀時は押し負けてしまった。神楽の乳房にしゃぶりつき、赤ん坊のように抱かれながら神楽の手の中で大量に精液を放出したのだった。

「……すごいいっぱい出たアルナ。よしよし、ぎんちゃん」

銀時はビクビクとまだ腰を震わせ、余韻に浸っていた。神楽の手には白濁液が絡みつき、いやらしい匂いを放っている。それを見ているとなんだか眠くなってきた。久々にこんなに大量の射精をしたせいだからか疲れたのかもしれない。銀時は神楽の乳房からようやく離れると体の力が抜け、そのまま眠りに落ちた。

 

どれくらい眠っていたのだろうか。目を開けるも既に神楽の姿は消えていた。夢だったのか。だが、まだ興奮が体に染み付いている。神楽の温もりや残る匂いもあってアレが夢ではなかったのだと知った。それなら神楽はどこへ消えたのか。そんなことを考えていると再び銀時は白い光に包まれた。

 

 

ドスケベ淫乱神楽

 

先程の神楽を瞼の裏に思い出す。柔らかな表情と照れくさそうな笑み。豊満な乳房に吸い付けば控えめな吐息が漏れた。

「ちんぽぉ、おいひいぃいい!」

「あ?」

下腹部に感じる熱くヌメヌメとした感触。それとジュボボボと何かを吸い上げるような下品な音。銀時は目を開けると、真っ白い部屋の天井が目に入った。そして白いシーツと……股ぐらにいる女の姿。神楽だった。しかし先程までの控えめながら官能的な雰囲気をまとった神楽ではなく、長い髪を振り乱しながら銀時の陰茎に舌を絡める獣のようなものであった。

「はぁ、あああ?」

頭が追いつかない。それにさっき射精させられたばかりだ。だがどういうワケか銀時の肉棒はそんな事実なかったとでも言うように、神楽の口穴でバッキバキに勃起していた。じゅるるると唾液を絡ませながら神楽は喉奥まで肉棒をツッコミ、そして吸い上げた。

「ハァ、ぁ〜、あ、おいひい、ぎんひゃんのちんぽぉお、おいひい、喉奥発情するアル〜」

「や、やめろ! 神楽!」

先程までの女神のような神楽のイメージが音を立てて崩れていく。可愛い顔から放たれる卑猥な言葉の数々。そしてその口で自分の快楽の為に肉棒をしゃぶりあげているのだ。

「もう、おまんこ、いれたいアル! ぎんひゃん、おねがい、見てヨ、ここ、もう……」

そう言って神楽はショーツを脱ぐと、銀時の顔に跨った。そして指で割れ目をパックリ開けるとニチャっと糸を引いた膣穴が雄を欲していた。

「今スグに銀時のちんぽ欲しいアル。入れてくれないと私、私……」

そう言って眼の前で自身の陰部をいじり始めた。勃起したクリトリスの皮を剥き、そこを指でくりくりと擦る。すると膣穴からは蜜が溢れ、辺りに雄を誘う匂いが立ち込める。そのせいで銀時の肉棒は腹につきそうな程に勃起をし、脳がくらりと痺れた。

「ぁ、あんッ、あ、ちんぽぉ、欲しいアル、ぎんちゃん、ぁ、あン」

クチャクチャと目の前でいじられ、こんな声を出されてはたまらない。銀時は思わず神楽のクリトリスにむしゃぶりつくと、乳首の時のように舌先で勃起したクリを転がしながらちゅぱちゅぱと吸ったのだった。

「いいィ、いい〜、イッちゃうアル、イッちゃう!」

神楽は銀時の顔面に秘部を擦り付けるように腰を動かすと自分で乳房を激しく揉み始めた。そして、チャイナドレスのホックを外し、上半身裸になるとクリトリスと同じようにパンパンに勃起している乳首を自分でしこしこと扱き始めた。銀時のよく知る神楽からは想像の出来ない卑猥な姿だ。凛々しさすら感じる普段の神楽。それが今この部屋では顔面騎乗でいやらしく腰を振り、自ら固くした乳首を扱いている。

「イクイクイグッ、イッちゃう! イグゥウウウ!」

獣のような雄叫びを上げて神楽はビクンビクンと腰を震わせると口元からだらしなくヨダレを垂らしながら白目を剥いた。だが銀時は今度は舌を膣穴にねじ込むように舐め始めると、真っ赤な顔で涙目をした神楽が再び腰を動かした。

「いやぁあ、おおおお、おがじくなる! それ以上されたら、あたま、おがぐなるぅう!」

それでも銀時は舌を動かし、舐め続けた。次から次と愛液が溢れ出し、激しい快感を得ているようなのだ。

「ダメダメダメダメ、イッちゃう、駄目アル、雌穴おまんこイッちゃう! あッ、イッちゃう! きもちい、ぁ、あンッ、あああああ、あ!」

神楽は更に大きな波に飲まれたのかついに体を仰け反らせて倒れてしまうと、しばらくベッドの上で体を弓なりにして痙攣していた。その姿を見ていたら後ろから激しくブチ犯してやりたくなる。だが、それをすればもう元に戻れないような気がしていた。すると再び辺りが光に包まれ、銀時も神楽も真っ白い部屋に溶けるように見えなくなった。

 

 

反抗的快楽落ち神楽

 

激しく性的な神楽は既に居なくなっていた。その変わり今隣に座っているのはこちらを怪訝な顔で見つめる神楽で、もちろん服もきちんと身につけている。

「な、なんだよ」

さっきまでのことを新しい神楽は記憶していないのだろうか。そっちの方がこちらとしては都合が良いが、あまりにもの切り替わりの良さになかなか思考が追いつかない。あんなに乱れ、アヘ声とアへ顔を晒していただけに今のどこか大人しい神楽に緊張してしまった。

「あなた、誰ですか?」

何の冗談だろうか。さっきまでの事どころか、銀時の事も忘れているようなのだ。

「お、オイ、モニターの中の奴! これはちょっとやり過ぎだろ!」

しかし、モニターの中の人物が反応を見せることはなかった。もしかして、変な薬でも飲まされたのだろうか。というか、そもそも今までの神楽もこの神楽も”あの神楽”なのだろうか。

「からかってるんだよな?」

銀時は恐る恐るそう尋ねてみたが神楽は嫌そうな顔でこちらを見ているだけだ。

「ついさっきの事も覚えてねぇのか?」

「ついさっき?」

不安そうに神楽は目を泳がせた。

「ほ、ほら、さっきお前が俺の……ちんぽしゃぶって……」

神楽は目を大きくさせて息を止めた。さすがに本当のこととは言え、驚かせてしまっただろうか。

「なんで、私、あなたにそんなことしたんですか?」

「……俺に、惚れてるから?」

いや、実際は知らない。ただ先程までの神楽は少なくとも惚れていたはずなのだ。この体に。

「それじゃあ、恋人だったんですね。それなのに……覚えてなくてごめんなさい」

寂しそうな顔で謝る神楽に銀時は思わず心が揺れ動かされた。そして大胆にもその体を引き寄せて抱きしめたのだった。

「あ、あの……」

「謝るな。おめぇが悪いわけじゃねえ」

「でも、どこか懐かしい感じがします。名前、なんて言うんですか?」

銀時は神楽の髪を撫で付けると言った。

「坂田銀時だ。お前は銀ちゃんって呼んでくれてたんだけど」

すると神楽は銀時の腕の中で小さく復唱した。

「坂田銀時、銀ちゃん……銀ちゃん……ぎん、ちゃん?」

しかし突然発狂すると、銀時の腕の中から飛び出した。

「ぎゃあああああ! こっちへ来るなぁあああああ!」

「ど、どうした、神楽!」

涙を流し、ガクガクと震え、しかし次の瞬間にはこちらを殺意をもった目で睨みつけていた。それは父親や兄貴のそれを思い起こさせる。

「坂田銀時ィ! 私は絶対にお前を許さないアル!」

一体何を思い出したと言うのか。銀時は神楽の気迫に押され顔を引きつらせながら尋ねた。「銀さんが何をしたって?」

すると神楽がこちらへと飛びかかって来た。

「死ねええええええ!」

「ちょ、ちょっと待て!」

そこでまたしてもまばゆい光に包み込まれた。

 

眼の前にはベッドの柵に両手両足を縛られ、股を大きく開いて座らされている神楽が居た。だが、その目は先程の神楽のままでこちらを睨みつけながら涙を滲ませている。

「こんなことして、ただで済むと思うなヨ! 変態!」

威勢の良さは普段の神楽と変わらない。だが、まだ銀時を銀時と認識していないようなのだ。

「世界を闇で覆い、私の村に火を放った憎き貴様を忘れるわけないダロ!」

「いや、それ俺じゃねーし!」

「嘘アル! その天パが何よりもの証拠ネ!」

どうやら記憶が戻ったと言うよりは記憶が捏造されてしまった……すっかり別の世界の記憶が入れられてしまったようだ。

「またあの時のように……私を……だけど、絶対に……お前なんかに屈しないネ!」

「神楽、落ち着けって」

銀時はベッドへ乗ると神楽を落ち着かせようと手を伸ばし、頬を撫でようとした。しかし神楽は嫌がり体をよじった。そのせいで神楽の肉付きのよい四肢に荒縄が食い込む。ミシッ、ギシッと音がなり、神楽の白い肌が絞られていく。

「いたッ!」

「今ほどいてやるからジッとしてろ!」

「触るなああああ! 変態変態変態変態……」

さすがにそこまで嫌がられ変態と罵られると凹んでしまう。本物の神楽のもっとずっと懐が深い。ブリーフを顔に被せても、頭の飾りにちんこを突っ込んでも、不本意ながらブラジャーを盗んでも、こんなふうに嫌がりはしなかったのだから。

神楽はひとしきり暴れるも銀時が何もしてこない事にようやく気付いたのか大人しくなった。しかし、暴れたせいでチャイナドレスのスリットから裾が大きくめくれあがり、開いた股間が丸見えとなってしまった。激しく動いたせいかショーツが股へと食い込んでいる。そこを思わず凝視してしまうと神楽が必死に股を閉じようとした。

「見るナ! きもいアル! 見るナ見るナ見るナ!」

だが、両足がベッド柵へと縛られており、閉じることは叶わない。夜兎ならばこれくらい簡単な筈だが、どうもこの部屋ではそうもいかないらしい。

「縄を解いてやるからジッとしてろよ」

「お前がそんな事するはずないアル!」

「あーそうか。それなら好きなだけ恥ずかしい格好してろ」

銀時はそう言うと神楽の正面であぐらをかいた。そしてじーっと神楽のレースのショーツを見ているとじわっとシミが広がっている事に気が付いた。まさかこの状況で興奮し、濡らしているのだろうか。神楽の顔を見てみると真っ赤で、目が合うと逃げるように顔を横へプイッと向けた。

「神楽、お前……まさか見られて……」

すると食い気味に神楽が怒鳴った。

「見られて興奮するわけないダロ!」

その言葉に銀時は思わずニヤリと笑ってしまった。

「誰もそんな事言ってねぇだろ」

「あっ!」

神楽は口をうっかり滑らせたことに気がつくと悔しそうに唇を噛み締めた。

「さっきからパンツ濡れてるけど、汗じゃねぇんだろ?」

「あ、汗に、決まってるアル」

「いや、パンツ越しに膨らんだクリトリスが見えてんだけど」

「そ、そんなんなってないアル!」

しかし、本当に神楽の薄いレースのショーツ越しにぷっくりと膨らみが見えているのだ。

「あ、あーあ、またシミが広がって来てる。見られて興奮してるみてぇだな」

神楽は涙声になるとブンブンと首を左右に振った。

「してない! してないアル! 見るナぁ……」

「嘘みてーにビショビショになってるけど。あ、今クリトリスがヒクって動いた。またヒクって」

ショーツ越しだが神楽のクリトリスがビンビンに勃起している事が分かる。きっとそれを舌でいじめれば、またあのいやらしくも可愛い声が聞けるのだろう。思い出すだけで銀時は興奮して来てしまった。もうジッとはしていられない。すっかりと濡れてしまったショーツに手を伸ばすと、銀時はそのシミを指の腹で撫でた。

「触るナ」

睨みつける神楽だが銀時は少しも怖くない。シミを撫で、柔らかく熱い恥肉をショーツ越しに指で押すと割れ目の中へと僅かに指が沈んだ。

「い、やぁ! やめろ!」

「本当にやめて良いのか? もっとって言ってるようにしか見えねーんだけど」

「うッ、勝手なこと言うなヨ!」

しかし、明らかに呼吸が乱れてきている。銀時は指をゆっくり沈めたり戻したりとしながらクリトリスを撫でてみた。神楽の体がピクリと動く。そして強く目を閉じた。どうやら必死に耐えているようなのだ。すると突然天井の一部が開き、何かが頭に……と、今度はキャッチした。ハサミと極太バイブ・オトナのおもちゃだ。神楽もそれを目にしたのか引きつった表情でこちらを見ている。それはハサミに対する恐怖なのか、それとも……

「大丈夫だ。お前を傷つける事はしねぇ。約束する」

その言葉を聞いても神楽の表情は変わらずフルフルと首を横へ振っていた。

銀時はハサミを手に持つと縄を切ってやろうと思ったのだが、ショーツの中でポッカリと口を開けている膣穴が可哀想に思えてならなかった。きっと何かを咥え込みたいと泣いている筈。ハサミの使いみちは――――銀時はハサミを神楽の股間へ向けると神楽が叫んだ。

「嫌ぁあああ! 嫌アル! やめろぉおお!」

「すぐラクにしてやるから」

そう言って神楽のショーツをハサミで切る自分が興奮している事に気付いていた。ショーツの脇にハサミをいれ裁ち切れば、神楽の愛液まみれの割れ目が現れた。想像通りにクリトリスは勃起し、膣穴もヨダレを垂らして開いている。

「これ、入れて欲しいんだろ?」

銀時は神楽の頬に極太バイブを押し当てた。

「そんなもの近づけるナ! やめろ!」

しかし、銀時は神楽の口にそれを突っ込むとズボズボと舌の上を擦ったのだった。

「ぐわ、げぇ、ぐッ!」

苦しそうに喘ぐ神楽。だが、下の口はダラダラと愛液を垂らしている。

「もう入れて良いんだろ?」

「やッ、ま、待って!」

銀時は神楽の口から引き抜いた極太バイブを神楽の割れ目にピッタリとくっつけた。しかし、先っぽでクリトリスをグリグリとし、中へは入れてやらなかった。

「う、ン、やめ、てッ」

「そうか、そんなに嫌ならしゃーねーな」

そう言って銀時は一旦手を止めた。

「そうだよな。あんな極太バイブいれられたら膣ン中かき乱されて、どんな女も雌豚になっちまうもんな」

「それじゃあ、やめてくれるアルカ?」

ハァハァと苦しそうに呼吸している神楽は懇願するような目で銀時を見た。この目がたまらない。ゾクゾクする。銀時はわかったと言うと、極太バイブを――――――

「雌豚神楽ちゃんも見せてくれよ」

「ひッ!」

神楽の膣穴へ一気にズブリと挿し込んだ。

「いやあああああ!」

銀時はスイッチを入れると神楽の腹の中で極太バイブがうねりはじめた。ズチャ、ヌチャ、ズチャ、と音を出してうごめくそれはまるで生き物のようにすら見えた。

「ひぃ、ぎ、やめ、て! いやあ、ン、ぐ!」

「神楽、気持ちいいか?」

「そそ、そんな、わけ、ぎゃ! ひぃぎ! んンン!」

神楽は必死に歯を食いしばりこちらを睨みつけているのだが、歯の隙間からは唾液が滴り落ち、時折白目を剥く有様。そんな神楽の顔を見ながら銀時はニヤリと笑いバイブをゆっくりと引き抜いていく。

「だ、めぇええ! 動かす、ナ!」

「なんでだよ。抜いて欲しかったんじゃねーの? あ、そう。やっぱり欲しいって?」

「入れるナぁあああ!」

銀時は入れる事なくバイブから手を離すと、うねうねとうねっているバイブが自力で膣の外へ出ようともがいていた。しかし神楽の肉体がそれを許さないとでも言うようにしっかりと咥え込んでいるのだ。

「神楽ちゃん、すっかり極太バイブ気に入っちゃって、雌豚だな、雌豚」

「ち、ひ! 違う、違うアル! これは……違う、ン!」

その否定も恐らく口だけだ。銀時はバイブを再び掴むと、ぬちゃ、ぬちゃ、と膣の中を擦りながら動かした。

「ひぃぎッ、ハァ、あッ、ンン! んーッ! おがじくなるぅう! いぎ、イッちゃう! イクぅうう、いやああ!」

神楽は顔中涙や汗、ヨダレ、ありとあらゆる汁にまみれながら頭を激しく振っていた。

「いぎ、だくない! いぎたくないぃいいいい!」

膣穴周辺を見れば恥肉がピクピクと痙攣を起こし始めていた。これは神楽が絶頂寸前と言うことの証だ。銀時はそこでバイブのスイッチを切った。

「じゃあ、これで終わりな」

神楽はスーハーと呼吸をしながらこちらを見ている。その目は悲しみと絶望を宿していた。それなのに銀時の興奮は止まらない。

「あ、ハァ、あ、な、なんで……あと少しで……いッ……いけたのに……なん、で」

「何が? やめて欲しかったんだろ? それともいやらしい穴ほじられて、雌豚アクメ決めたかったのかよ。どうなんだ? 神楽?」

神楽のあごを掴んで銀時が問いただせば、神楽の目から涙がこぼれた。それなのに腰がビクビクと動いて刺激を求めている。

「……られ、たい……」

小さな声で神楽は言った。

「なんて? はっきり言ってくれねーとわかんねぇんだけど」

「ほじ、られたい」

「ちゃんとお願いできるだろ?」

神楽は虚ろな目になると口元からヨダレを垂らしながら言ったのだった。

「雌穴に極太バイブ突っ込んでズコズコして欲しいアル……おねがいじますおねがいじます……おねがい……おねがいじます」

「あー、わかったから。それじゃあ、好きなだけアクメ決めてこい」

銀時はスイッチを入れると、入れたり出したりとしながら極太バイブを動かしてやった。それはもうハチャメチャにだ。

「ぎもじいい! いいッ、イクッ、いいい! ああああッ、きもちいぃいい! イッちゃうううう!」

神楽は口からだらしなく舌を出し、その舌先からポタリポタリと雫を滴らせていた。目は焦点がすっかり合わなくなり、ビクンビクンと体が跳ねている。何度も何度も絶頂を迎え、すっかりと体に正直になっていたのだ。

「極太バイブ好きか?」

「しゅきぃ、それぇ、しゅきアル」

完堕ちだ。神楽は極太バイブの虜になってしまったようなのだ。と、ここで周囲が光に包まれる。かなりハードな体験であったが、こんな神楽とは現実で会うことはまず不可能なのだ。いい体験だったと思いながら二人は光に溶けた。

 

 

ネトラレ純愛神楽

 

白い部屋と壁掛けモニターが見えたかと思えば、次の瞬間銀時は激しい痛みに大声で叫んだ。どうやら電撃を喰らったらしい。ビリビリと体が痺れる。

「ぎぃゃああああああああああ! あががががが!」

するとモニターに文字が映った。

《やりすぎ。ひとのいもう……さすがに神楽が可哀想だろ》

その文字に銀時は突っ込んだ。

「いや、誤魔化せてねーし! つか、そこにいるの神威くんんん?」

兄貴のくせに妹の性的な姿を見てんじゃねーよと思っている内に眠くなり目を閉じた。

 

「ぎーんちゃん」

そんな声に目を開けると今度は神楽がエプロン姿で隣に居たのだ。ニコニコとご機嫌で、先程まで睨まれっぱなしだっただけに余計に可愛く映った。

「え、なんだよ。そのコスプレ。次はそういう感じ?」

「なに言ってるアルカ? 変なこと言うアルナ」

神楽はそう言って銀時の膝の上に座ると二人は向い合わせになった。

「チュウしよ?」

可愛いの波が半端ない。銀時は頬を緩めると少々照れくさかったが頷いた。

「ちゅっ、ちゅ」

神楽は小鳥のように可愛い口づけを繰り返す。温かく瑞々しい唇。さっきまで罵っていた人物と同じには思えないのだ。

「ねぇ、ぎんちゃん。子作りしよーヨ」

「こ、子作り? マジで?」

先程から神楽のいやらしい姿を見たり、自分も射精してはいるが、まだ一度もその体を繋げてはいなかった。そろそろ結ばれても良い頃だろう。銀時も神楽の中へ入りたいと思っていた。

「銀ちゃん、いっぱい私の中に”せーし”くれるアルカ?」

「ああ、もうすっからかんになるまで全部注いでやるから……」

と、こんな会話の途中でまたしても眠くなり意識が遠のいた。

 

どれくらい経ったのか。目を開ければぼんやりと何かが見える。でもまだ視界がはっきりとしない。

「本当にこれで銀ちゃんの借金、チャラになるアルカ?」

「ああ、なるさ。なんて言っても俺はあいつと違って金のある”金さん”だからな」

聞き覚えのある憎たらしい声。中村か? 銀時はゆっくりと瞬きをする。だが、やはり目蓋が重い。

「ほら、俺の上にゆっくりと腰を落とせよ」

「でも……やっぱり……だってそこに銀ちゃんが眠ってるアル。あの人の前で私、こんなこと出来ないネ」

銀時は声を出そうとしたが、喉が絞られ呻き声すら上げられなかった。一体何が行われているのか。確認したくても思うように体が動かなかった。

「なんだよ。旦那の前だから意味があるんだろ? 奥さん」

旦那? 奥さん? 何の話だろう。分からなかったが、それでも神楽の声から大体のことは察しがつく。

「で、でも……んふっ、ぁ!」

「くちゅくちゅ言わせてる癖に。まぁそう嫌がる事でもねぇだろ」

確かに水分を含んだような音が聞こえる。それと短く浅い神楽の呼吸も。

「ぁ、はぁ、はぁ……」

神楽の下腹部が金時にいじられているようなのだ。ふざけるな。そう言ってやりたいのだが言葉は出ない。それでも耳だけは調子が良い。神楽が潮を噴く音まで聞こえてしまった。

「もう欲しくて堪らねぇんだろ? こっちに尻を向けて跨れよ」

ズブリと音がして、神楽が少し長い息を吐く。

「すごい……締まりだ、これならすぐに借金も返せるな」

「本当アルカ?」

「だから、そのデカパイ揺らしながら頑張って腰振れよ」

神楽の小さな吐息が聞こえる。どうやら銀時の借金返済の為に金時にいいように弄ばれているようだ。

「どうして……なんで、こんな……ん、ぁ、あ」

「なんでこんなに気持ちいいのかって? そりゃ俺のペニスが改造ペニスだからな。神楽の膣にフィットするように作った特注品だ」

金時が下から突き上げるように腰を動かすと神楽が艶めかしい声を上げた。

「んああはぁ」

「これを味わったら、もう他のペニスじゃ満足できなくなるだろうな」

「そんなこと、ないアル」

しかし、神楽の口から漏れる息が全てを物語っていた。熱く、粘っこく、官能的な吐息。

「旦那のそばでよくもこんなふうに腰が振れるもんだねぇ。感心するぜ」

「銀ちゃんのことは言わないでヨ。それにこれは……借金の為、はぁン」

徐々に見え始める神楽と金時の姿。エプロンの脇から巨乳がはみ出し、金時に跨がりゆっさゆっさと揺れている神楽は切ない表情で腰を振っていた。

「イク時はちゃんと銀時に謝りながらイケよ。それが礼儀ってもんだ」

「はぁ、あ、銀ちゃん、ごめんなさい……あ、ごめんアル、銀ちゃん、ごめんネ、もうイッちゃうヨ、ひとのペニスでイグぅう、うッ、ごめんなさい……!」

神楽はそう言って腰をズコズコと振ると動きを止め、ビクンと一度大きく仰け反った。

「ただの快楽セックス、気持ちよかったみてーだな。今回は利子の分だ。また次も頼む」

「ま、待ってヨ! これでチャラになるって言ったダロ!」

「気が変わった。次のセックスまで旦那にその体を触らせなかったら、チャラにしてやる」

そう言って神楽に金を投げつけ立ち去る金時。神楽は急いで身なりを整えると金を拾い集め涙した。

「銀ちゃん……ごめんアル、銀ちゃん……」

当の銀時はなんてもん見せるんだと神威に対し怒っていた。それと金時とこの世界の自分にも。だが、何も神楽に声をかけてやる事ができないまま眠りに落ちるのだった。

 

次に目を覚ますと神楽が隣で編み物をしていた。どうやら小さな靴下を編んでいるようだ。

「あ、銀ちゃん起きたアルカ?」

あんな事があったと言うのに優しく微笑む神楽に銀時の胸が痛んだ。

「ね、銀ちゃん。銀ちゃんは男の子と女の子、どっちが欲しいアルカ?」

どうやら小さな靴下は将来の赤ん坊の為のものらしい。それが分かった瞬間、銀時の鼻の奥がツンと痛んだ。

「神楽」

名前を呼んで思わず抱きしめようとして……神楽に拒まれた。突き出された手に胸を押されたのだ。

「あ、ご、ごめんアル。ちょっと今、体調が悪くて……ごめんアル!」

そう言って神楽は部屋にひとつだけあるドアから出ていってしまった。おそらく金時に言われたことを気にしているのだろう。体を触らせなかったら借金がチャラになると言うあの言葉。銀時の奥歯にギリっと力が加わった。不甲斐ない自分への苛立ちと下衆な金時への嫌悪。神楽をあんな目に二度と遭わせたくないと思ったのだ。それなら言わなければ。ちゃんと断れと。自分はどうなっても構わないのだ。だから神楽が苦しむことはない。そう伝えようと思い、銀時は神楽が出ていったドアへと向かった。どこへ繋がっているのだろうか。ドアノブに手をかけ回そうとした時だった。ドアの向こうから声が聞こえた。

「やめてヨ! いやアル!」

「そう言いながらもう濡れてるじゃねーか。良いのか? 入れて欲しいんだろ?」

銀時は怒鳴り込もうとしたのだが、神楽の答えにそっとドアノブから手を離した。

「あんたのもの以外考えられなくなっちゃったアル……どうして、くれるアルカ……責任とってヨ」

「それならドアに手ついて尻を向けろ」

ガタガタと揺れ始めるドア。銀時は思わず後ずさりをした。

「あー、いいまんこだ。旦那はまだてめぇのこの味をしらねーんだろ?」

「まだ、エッチしてないアル……はぁ、ン、気持ちいい……金ちゃんの、きもちいヨ……」

「最高だ、神楽。こんなことだと久々にオーバーヒートしちまうかもな」

神楽の声がより一層高くなり、ドアの外へと漏れ出て来る。

「ぁ、あ、ン、あ、子作りじゃない、ただの快楽セックス、きもちいアル」

「そんな声で鳴かれると……あー、イクイク……オイルが漏れそうだ」

「クリ触ってヨ……もっと締まるから……ねぇ、お願い……いっぱいいじめて」

銀時はついに膝から崩れ落ちると頬を伝う雫と、何故かギンギンに勃起した己の肉棒に気が付いた。神楽と結婚した事実もなければ金時に借金した事実もない、それなのに何故こうも心をえぐってくるのか。

「あー、興奮してオイルが、あ、あ、あ、ガタガタ、ピー……ガタガタ……」

「銀ちゃん! 今アル! とどめ刺してヨ! 居るんでしょ! 銀ちゃん!」

ドアの向こうから聞こえてきた神楽の声。その声に銀時は力を取り戻すと立ち上がり、ドアを蹴破った。そして、システムエラーを起こし始めた金時の改造ペニスをもぎ取り、それを金時の喉にぶっ刺したのだった。

「テメぇは金玉でも食っとけ!」

ボンっと音を立てて金時は壊れると、神楽はやったと声を上げて喜んだ。

「ごめんアル、銀ちゃん。嫌な思いさせてしまったネ。だけど、私が好きなのは銀ちゃんだけアル。本当ネ、信じて銀ちゃん」

「わかってる。お前は俺の為に無理にあいつの相手をしてくれたんだよな。すまなかった。神楽」

「銀ちゃん……」

二人はしっかりと抱き合うとゆっくりと見つめ合った。

「神楽」

「銀ちゃん」

神楽は少し背伸びをすると静かに目蓋を閉じ――――――

 

 

ネトリ小悪魔神楽

 

そんな時、別のドアがノックされる音が聞こえた。

「あ、誰か来たアル。この続きはまた今度ネ」

神楽はそう言って身なりを整えると、別のドアを開けに走った。銀時も気になりあとをついていくと……ドアの向こうに立っていたのは、神楽の顔をした女であった。

「邪魔しちゃったアルカ?」

長い髪をツインテールにし、ツーピースの真っ赤なへそ出しチャイナドレス。ひと目見て、イボ神楽であると分かった。だがそんな神楽を目にしたこちらの神楽は驚くでもなく、笑顔で招き入れたのだった。

「全然大丈夫ネ。あがっていってヨ。あ、そうだ! 私、お茶菓子買ってくるアル。二人共、ちょっと待っててネ」

エプロン姿の神楽はそう言うとイボ神楽と入れ替わるようにドアの外へと出ていった。バタンとドアが閉まると、イボ神楽が不思議そうにこちらを見上げた。

「銀ちゃん? どうしたアルカ?」

「い、いや、まさか二人の神楽ちゃんに会うとは思ってなかったっつうか……」

「ふーん、それより銀ちゃん、こっちこっち!」

神楽は銀時の腕を取ると別の部屋へと連れて行くのだった。

 

「なー、銀ちゃん。新婚って良いもんアルカ?」

万事屋の居間に似た真っ白い部屋で向かいのソファーに座った神楽が尋ねて来た。正直、新婚なのかどうかもよく分からないが、さっきの出来事のせいか夫婦の絆のようなものは確かに感じた。

「ま、まぁ、そりゃあな」

「じゃあ、もう……」

神楽がこちら側へ移動してくると、ぴったりと引っ付いて隣に座った。腕を掴まれ、肘が柔らかな感触に包まれる。

「もう神楽とエッチしたアルカ?」

神楽に神楽とのことを聞かれるのはなんとも不思議な体験だ。それでも同一視はしていないらしく、妻である神楽とは別の神楽であると認識していた。

「そんなこと聞いてどーすんだよ。お前に関係ねーだろ……いや、関係あんのか?」

「関係あるヨ。なんで関係ないと思うアルカ? それよりも……銀ちゃん。この間のこと、覚えてるアルカ?」

「この間のこと?」

覚えているもなにも経験していない事は知らないのだ。銀時はなんて答えるべきかと悩んだが、神楽が先に答えを言ったのだった。

「好きって言ったことアル」

赤い頬と伏せられたまつげ。どうやらこの間、イボ神楽に告白されたらしいのだ。もちろんそんな事実はない。だが、ここではそういう事らしいのだ。銀時は少し心臓が弾んでしまった。妻の神楽が居る身でありながら、別の神楽に告白されたのだ。こんなにも神楽に愛されるなど現実の世界では経験することは出来ない。思いっきりこの状況を楽しんでやろうと、そんな思いが湧き上がった。

「まだ答え聞かされてないアル。今日はそれを聞きに来たネ」

「でも、俺には神楽が……嫁さんが居るだろ?」

「じゃあ、付き合えないってことアルカ?」

誰もそんなことは言っていない。だが、もうひとりの神楽の顔を思い浮かべると……受け入れることは間違いだと分かる。

「銀ちゃん」

しかし、神楽は銀時の膝に跨ると首に腕を回した。

「こら、下りろ。神楽が帰って来たらどうすんだよ」

「そんなすぐ帰って来ないアル。それに……ここ、見てヨ」

神楽はそう言ってチャイナドレスのフロントホックをひとつ外した。そのせいで柔らかそうな白い胸の谷間が覗く。

「銀ちゃん言ってたデショ? ここに……おちんぽ挟みたいって」

ゴクリと唾を飲み込んだ。さっき神楽と金時のセックスを見せつけられ生殺しだったせいか、簡単に肉棒が起き上がったのだ。

「いいアルヨ、ずぼっ、ずぼってしても」

「ま、まま、マズイって、俺嫁さんいるし」

「でも……もうお尻の下に固いのあたってるアル」

そう言って神楽は銀時の上から下りて、股の間にしゃがみ込むと銀時のズボンのファスナーに手をかけた。

「おい、コラ! 神楽」

銀時が神楽の手に重ねて置くと、既に自分の肉棒がビクンビクンと脈を打っていることを知った。神楽の不思議めいた表情がこちらへと向く。

「でも、好きデショ? 銀ちゃん?」

「そ、そういう話じゃねーんだって!」

「好きアルカ?」

上目遣いで甘い声。どこからどう見ても神楽である。断れるわけがない。

「……ああ、分かった。否定しねーよ」

「そうじゃないアル。好きって言ってヨ、銀ちゃん」

神楽の唇から舌が出て唇を濡らすようにぺろりろ舐めた。その動きが妙にいやらしく銀時の雄を刺激した。あの唇に肉棒を咥えさせたい。そんな衝動に駆られ、銀時は重ねている手を神楽の上からどかした。そしてその手を神楽のチャイナドレスへと伸ばすと、フロントホックを全て外したのだった。

「好きだ、神楽」

「私も好きアル」

微笑んだ神楽はファスナーを下ろすと銀時の肉棒をその手に握り、そして大きな乳房と乳房の間に挟んだのだった。挟まれる銀時の陰茎。亀頭からはプクッと透明な液体が溢れ始める。神楽の唇がゆっくりと寄せられると……ちゅっと小さく口づけをした。

「は、ぁ!」

思わず腰が跳ねる。すると神楽がゆっくりと唇を離し……先走り汁が糸を引いた。

「こうして、動かすと……エッチアルナ」

神楽はパイズリを始めるとその光景の卑猥なこと、卑猥なこと。ずりゅ、ずりゅと乳房の間で肉棒が見え隠れしている。嫁がありながら別の神楽にこんな性的な行為をさせることが許されるだろうか。

「やっぱり、まずいって、神楽」

「今、奥さん帰って来ちゃったら、絶対離婚アルナ」

なんて恐ろしいことを言うのだろうか。それなのに神楽が亀頭を舐めながらパイズリするものだから、萎むものも萎まない。

「そうなったら、私と結婚してくれるアルカ……なんてネ……」

冗談めかして言ったが、神楽はきっとふざけて言ったわけではないのだろう。妻以外を愛してはいけないと思うのだが、どちらも可愛い神楽である。選ぶことなど出来ないのだ。

「れろ、れろ、ン、ちゅぷ……好きアル……ぎんちゃん」

「く……ッ、出るゥ……や、めてくれ、神楽!」

しかし、神楽は益々扱く動きを速める。じゅぶ、じゅぶと音を立てて挟んでいる肉棒をしゃぶり、喉の奥まで咥え込むのだ。

「出しちゃって、いいアルヨ、全部、出してヨ、好きアル、ぎんひゃん」

こんなにも愛されて悪い気など起きるわけもなく、銀時の精子がどんどんと上り詰めてくる。神楽の口腔内で膨れ上がる肉棒は今にも射精したくて仕方がないと言った様子だ。

「あー、ハァ、あ、気持ちいい、神楽ぁ、出る」

しかし、次の瞬間神楽はしゃぶる動きも扱く動きも止めてしまった。ハァハァと呼吸を繰り返す銀時は早く出したいと腰を突き出してしまった。

「駄目アル、出しちゃったら……私、もう止められないネ。奥さんがいても銀ちゃんといっぱいパンパンってエッチしたくなるアル」

こちらも限界だ。溜まりに溜まった精液を早くぶちまけてしまいたいのだ。

「いいって、いっぱいしてやるから、パンパンって」

「でも、生でエッチしてくれるアルカ? 奥さんがいても、生ハメ中出しセックス、ちゃんとしてくれるアルカ?」

「するから、奥さんがいても、種付けセックス、いっぱいしてやるから」

「それじゃあ、私の方が好きアルカ?」

もうわけが分からなくなってきた。どちらも神楽であり、どちらも好きなのだから。

「ああああ! わかんねー! 俺は神楽が好きだから。どっちとかじゃねぇんだよ。神楽が、神楽が好きなんだよ!」

すると神楽は着ているものを全て脱ぎ始めた。スカートを脱ぎ、ショーツも脱ぎ、ニーハイブーツだけになった神楽はソファーに片足を上げると、パックリと開いた割れ目を見せてきた。

「じゃあ、どっちが良いか確かめてみる?」

ポタリと垂れた神楽の愛液と銀時の額の汗。ゴクリとツバを飲み込み、神楽がゆっくりと跨ってくる。その背後でドアが開き、神楽の声が聞こえた。

「銀ちゃん、ただいまアル」

そこで全てが消えるように白い光に包まれた。

 

 

甘々ラブラブ神楽

 

嫌な汗がじわりとにじみ、そしてモニターが目に入る。なんて体験させるんだと。

《これで最後》

ただそれだけが書いてあった。

「へ、へへ、とんだ褒美じゃねーか。さっきからもうずっと生殺しで、マジ辛ぇんだけど」

すると背後で声が聞こえた。

「何ひとりでブツブツ喋ってるアルカ?」

振り返れば神楽がそこに座っていた。

「お前……イボじゃねえよな? 嫁さんでもねーよな?」

すると神楽の顔が歪み、しかし赤い頬で答えた。

「変なこと言って、頭でも打ちつけたのカヨ」

「かぁぐらぁあ!」

そうだ、この感じ。これこそ銀時のよく知る神楽であった。だが、2年もの歳月が互いへと僅かな緊張感を与えていた。

「お前、すっかり見違えちまったな」

「そ、そうアルカ?」

どこか嬉しそうだ。茶化してやろうと思っていたがすっかりその気が失せてしまった。愛しくてたまらないのだ。

「もう少しそっち行っていいか?」

神楽は照れくさそうに笑うと頷いた。先程までの神楽たちとはどこか違う。自然体で、それでいて生々しい。触れる熱はどんな感じか。匂いはどうだろう。興味がそそられるのだ。

「触っていいか? いや、変な意味じゃなく」

そう言って神楽の手を取れば温かく、僅かに汗ばんでいた。緊張しているのだろう。今まで男として神楽に接したことなど一度もない。今もしそれが漏れ出ていたら神楽に恐怖心を与えているのかもしれないと思った。

「怖いか?」

「なんでアルカ? 銀ちゃんを怖いなんて思ったことないネ」

「マジか?」

神楽はくすくすと笑った。

「きっと銀ちゃんなら何されても……怖くないアル。そんなこと思うなんておかしいかもしれないけど、でも……そう思うアル」

真っ直ぐで濁りのない瞳。そんな目で見つめられると、先程までの不純で不埒な行為が恥ずかしく思えてきた。しかし、あれらも銀時の願望には違いないのだ。

「2年間何してた?」

「修行……ううん、違うアル。帰りたいのに帰れなくて、ただもがいてただけかもしれないネ」

神楽はそう言うと銀時の手をキュっと握った。指と指を絡めて。

「それでどうなった?」

銀時も神楽の手を握り返した。

「かっこ悪くても、情けなくても、笑われても……やっぱり側にいたいって分かったアル。言える立場じゃないけど」

神楽は銀時の目の届かないところで、どうやらすっかりと大人に成長していたようだ。その身だけでなく心も。少しそれは寂しい気もしたが、今はこうして隣にいるのだ。銀時にかけてやれる言葉はひとつであった。

「好きなだけ側にいろ」

神楽の顔が上がり銀時を見つめる。銀時も照れくさいが神楽の顔を見る。

「銀ちゃん……」

「なんだよ?」

「私、期待しちゃうアル。そんなこと言われると」

銀時の心臓が大きく脈打つ。瞳が揺れ、神楽の赤い頬に動悸が更に速まる。こんなに色っぽかっただろうか。こんなに切ない表情を見せる女だっただろうか。言葉を失った。

「……それとも、期待して良いアルカ?」

体温が上昇していく。性的な今までの神楽とは違う。それなのにどの神楽よりも心の底から欲しいと思ってしまった。銀時は衝動のままにその体を動かすと、神楽を引き寄せ、その腕に閉じ込めた。

「いいって、期待して。なんも間違っちゃいねぇよ」

神楽の腕も銀時の背中へ周り、二人の体は互いの息遣いをその身に感じるほど密着した。あとはもう、どこが引っ付いたとしてもおかしくはない。

「銀ちゃん、会いたかったアル。ずっと会いたかったヨ」

こんなにも誰かに求められ、すがられ、望まれる。どれほど心が満たされることか。穏やかだが深い愛を感じた。神楽の顔がこちらへと向き、潤んだ瞳が銀時を激しく揺さぶった。どこからどう見ても一人の女で、もう無邪気とは呼べない。すっかりと男をそそのかす表情であった。銀時は神楽の体を自分の膝の上に乗せ、体の正面を向かい合わせにした。

「それならもっとこっち来いよ」

銀時が神楽の後頭部を抑え込むと、神楽はまつ毛を伏せゆっくりと呼吸する。徐々に顔が、唇が近づき熱い息が互いの肌に触れる。あともう少し、あともう少し。そうしてついに二人の唇が重なると触れた所がヤケドする程に熱く感じた。だが、離すつもりはない。一度ちゅっと軽い口づけを済ますと銀時は更に神楽の後頭部を押し込んだ。濡れた神楽の唇が押し付けられ、くちゅっと音を立てて崩れる。その隙間から銀時は舌先を差し入れると神楽の怯えているような薄く小さな舌を誘い出した。

「はむっ、ん、ふン……」

吐息が音に変わる。鼻から抜ける神楽の甘い声。それが耳に入れば銀時の呼吸が乱される。神楽の後頭部を押さえていた手を徐々に頬、首筋、肩と滑らせていく。体の丸みを手のひらで確かめるように。手が移動していく度に神楽の甘い声にも色気が増した。

「ぁ、ああ……」

口の中で絡み合う舌と舌。脳を溶かす蜜がぴちゃ、ぴちゃと混ざり合って糸を引く。ぎこちなく吸われる舌先。ヌルヌルと激しく擦りあえば、銀時の手がついに神楽の乳房を鷲掴む。ビクンと一瞬神楽が跳ねた。だが、銀時は我慢出来ずに神楽の乳房を撫で回す。そして服の上からゆっくりと揉んでいく。手からこぼれ落ちるほどの巨乳。何もせずにここまで成長するものなのか。それとも2年間のうちに誰かの手によって……? 思わず強く乳房を掴むと激しく揉んだ。

「ぎんちゃん?」

唇か離れ、赤い神楽の顔がやや不安げにこちらへと向く。

「なんでこんなにデカくなってんだよ」

大人げない。唇を尖らせこんな言葉を口にするなど非常に子供じみているのだろうが、言わずにいられないのだ。すると神楽は眉間にシワを寄せ怒ったようなしかめっ面になった。

「順当な成長アル。文句あるアルカ?」

「文句はねーけど……」

「銀ちゃんこそ、これ」

そう言って神楽は怒ったような顔を紅く染めたまま、銀時の下腹部の膨らみをつついたのだった。

「わ、悪いか?」

愛する女と口づけを交わし、いやらしく成長した体に触れればこうもなる。勃つなと言う方が無理な話であった。

「……やっぱりこれだけじゃ終わらないアルカ?」

瞬きをパチパチと繰り返し、どこか恥ずかしそうな神楽の顔はもう怒っていなかった。

「お前は終わりにしたいのか?」

すると神楽はギュッと銀時にしがみついた。その身は緊張しているのか僅かに震えている。そんな神楽は勇気を振り絞るように耳元で小さく囁いた。

「もっと……銀ちゃんを……知りたいアル」

カァっと顔が熱くなった。耳まで熱い。心がかき乱され、悶ている。全てを神楽に教えてやりたい。そして、全てを俺に教えて欲しい。銀時はいつの間にか脇に用意されていた布団に神楽を仰向けに寝かせると、徐々に薄暗くなり始める部屋に思わずニヤリと笑うのだった。

 

チャイナドレスのホックを外す。それを脱がせれば下着姿の神楽が恥ずかしそうに体を腕で隠す。だが、その腕をどけ、ブラのホックも外し神楽を剥いていく。白い素肌と形のよいバスト。神楽は必死に胸を隠しているが大きな乳房がいやらしく形を変えるだけで、銀時を余計に興奮させた。隠しきれていない桜色の乳輪に早く触れたい。そう思いながら自分も焦らず服を脱いでいく、そしてついに下着一枚だけになると神楽に言った。

「本当に良いんだな?」

神楽も意味は分かっているようで恥ずかしそうに目を伏せているがコクリと頷いた。いよいよひとつに結ばれるのだ。銀時はついに神楽の前に勃起した肉棒を晒すと神楽のショーツにも手をかけた。

「ぁ、待って」

「待てねえけど……まぁ、待つわ」

恥ずかしいのだろう。こればかりは仕方がない。先に銀時は神楽の乳房が見たいと神楽の腕を取った。開かれる胸元。想像通りの無垢な乳房。まだ乳首も小さく、若い娘だと言うことが嫌でもよく分かる。

「変、じゃないアルカ?」

「心配すんな、綺麗だから」

「でも、はずか、しいアル」

言葉が途切れ途切れで、呼吸がかなり苦しそうだ。銀時は乳房へ手を伸ばすと親指を使い、乳首をゆっくりと擦ってみた。刺激が与えられ、静かに起き上がる乳首。そこへ口元を寄せると舌先で優しく撫でた。

「はぁ! あ!」

ぴくんと跳ねた神楽は急いで口を閉じるも、銀時の舌の動きに再び口を開けるのだった。

唾液をたっぷりとつけて乳首を舐めあげる。それを舌で転がし、もう片方の乳房を強く揉んだ。

「ン、ふぅ……やッ、はぁ、あ!」

敏感だ。まるで誰かに開発されてしまったかのように敏感だ。それとも体質なのだろうか。こんなにも胸の反応が良いとおそらく下も……銀時はゆっくりと神楽のショーツを引き下げると、太ももまで下ろしてしまった。神楽は慌てて股を閉じようとしたが、既に太ももにまで愛液が垂れ、隠すことはできなくなっていた。

「ぎんちゃん、見ないでぇ」

そう言って神楽は乳首を吸っている銀時の肩を掴んだ。しかしこの神楽のものは見たことがないとは言え、いままで散々神楽の膣を味わってきたのだ。見るどころか舌をねじ込んだ事もある。だが、それは言わないでおくと銀時は神楽に軽い口づけをした。

「なんで嫌なんだよ。恥ずかしいのか?」

「だ、だって……嫌われるかもしれないアル」

何か不安なことがあるようなのだ。正直もう何が起こっても、どんな神楽であっても嫌いになれないだろう。こんなにも愛しているのだから。

「バカヤロー。嫌うわけねーだろ。たとえお前が銀さん以外の男と寝たとしても、たとえお前が淫乱雌豚ビッチだったとしても、たとえ俺の事が嫌いだと叫びながらアヘ顔晒しても無理なんだよ。お前を嫌うなんて一生な」

「たとえ話がなんかちょっと嫌だけど……嬉しいアル」

銀時は神楽の股を大きく開けると、ピンク色の綺麗な割れ目を目に映した。クリトリスは充血し、愛液が中から垂れてきている。特にこれと言っておかしな所もない。嫌う理由などないように思えた。

「お前の考え過ぎだって」

銀時は指でクリトリスを軽く弾いた。すると神楽は口を手で覆い、腰をピクピクと動かしたのだ。その反応のよさと敏感具合に銀時は驚くとやはり男の影がちらついた。嫌われるかもしれないと言ったのはこういう事なのだろうか。自然に振る舞おうとしたが、そんなことが出来る銀時ではなかった。

「お前、カレシいたの?」

銀時は神楽のクリトリスを再び弾いた。

「い、いるわけ、なぁ、ン!」

ビクンビクンと跳ねる神楽は必死に声を押し殺し我慢していた。

「じゃあ、なんでこんなに敏感なんだよ。誰かに教え込まれたんじゃねぇの?」

「ちがッ、んッ、ふぅ、激しくしないでヨ」

割れ目を激しく擦ればぴちゃ、ぴちゃといやらしい音が立つ。時折クリトリスを撫でてやると神楽は腰をくねらせて、必死にその刺激に耐えていた。

「やめて欲しいなら本当のこと、教えてくれ」

「言う、アル、だから……やめっ、て」

銀時はようやく動きを止めると、涙で顔がグショグショになった神楽は呼吸を整えた。そして、目を閉じるとその桜色の唇を小さく動かした。

「銀ちゃんと離れて……地球から離れてから、私寂しくて仕方がなかったアル。特に夜は耐えられなかったネ――――――」

神楽は銀時達から離れたあとのことについて話し始めた。昼間は修行に明け暮れ、何も考えずに済んだが、夜になると一人孤独に押しつぶされそうになったのだと。そんなある時、自分の体の変化に気付いたのだ。胸は膨らみ始め、日に日に大きなっていく。それを確かめる為に夜寝床で乳房に触れていたのだが、銀時を想いながら触れると”いやらしい気分”になっている自分がいたのだと。乳首が勃ち、そこを擦れば妙な声が漏れるのだ。何よりも下腹部の熱と疼き。とうとう神楽は乳房を揉みながらクリトリスをいじる事を覚えてしまった。頭の中では銀時の手が肉体を這いずり回る。銀時の名前を呼べば愛液が溢れ、そして何かを咥えたいと腰が動き始める。そこで細い指を差し入れてみる。するとちゅうちゅうと吸い、体は悦んだのだ。それから神楽は毎晩のように銀時に抱かれる妄想に浸った。銀時の肉棒に見立て膣穴に指を出し入れし、若い体はいとも容易く敏感に感度の良いものへと変化していった。

銀時は話を聞き終えると自分の肉棒の更なる怒張を感じ、さきっぽからは透明の先走り汁が溢れていた。なんて、なんて愛しいのだろうか。こんなにも愛しい存在を銀時は知らなかった。夜な夜な自分を想い、その体を慰めていたとは……。

「神楽、そういうのはな、お前だけじゃねーんだよ」

「どういう意味アルカ?」

銀時は神楽の手を取って自分の肉棒を握らせた。眼と眼が合う。気恥ずかしさはあるがもう目をそらすことはしない。

「銀さんだって、お前とセックスしてぇから興奮してこんなんなってんだよ。だから嫌わねえ。分かるだろ?」

神楽は銀時の目を見て頷くとゆっくりと肉棒を擦った。神楽の指が筋を伝っていき、それだけで思わず達してしまいそうになる。銀時も神楽の目を見つめたまま割れ目の奥へ指を一本差し込むと神楽が恥ずかしいのか顔を横へと向けてしまった。

「駄目だ。神楽、こっち見てろ。ちゃんと俺を見てろ」

「で、でも……」

「俺も同じだから」

恥ずかしいのは銀時だって同じである。それでもちゃんと見ていたいし、見てもらいたいのだ。どんな神楽もどんな自分も。それを丸ごと受け入れることが愛なのだとそんなふうに思うから。

神楽の中へ入っている指が出たり入ったりと繰り返す。その度に卑猥な音が立ち、神楽の表情が崩れる。それでも神楽はこちらから目をそらさなかった。

「はぁ、ぁ、あン……ぁ、あッ」

濡れた唇からはいやらしい声が漏れ、銀時の欲情を煽る。神楽の手の中で不器用に擦られた肉棒がパンパンに膨らんでいく。もう限界だ。もう入れたい。

「かぐ、ら……入れても良いか?」

銀時がついに目を閉じ尋ねれば、神楽は銀時の頬へ手を伸ばし、そして引き寄せた。唇と唇が重なる。思わず目を開けるとトロンと惚けている神楽と目が合った。

「いいヨ、きて、銀ちゃん」

銀時は神楽の割れ目を指で開けるとピンク色の膣の入り口に亀頭を引っ付けた。すでに神楽の膣穴は解れて柔らかくなっており、いつでも簡単に中へ入ってしまいそうだ。腰をゆっくり押し進める。にゅるっと愛液で滑った亀頭が神楽の肉の中へ隠れていく。

「ぁ、ああ、入って……来てるネ……おっきいぎんちゃんの、ここにあるの分かるネ」

そう言って神楽は自分の腹をさすると、神楽の中がギュウギュウとしまった。銀時はその締り具合に呼吸が途切れ、ゆっくり吐き出しながら肉棒を奥の奥まで埋めるのだった。

「きも……ちいい……」

神楽がみっちり詰まった肉棒を咥えそう声を漏らした。銀時も同感であった。まだ挿れただけだと言うのに下腹部が痺れ、何かが押し出されるような快感を感じているのだ。きっと動かし、肉棒を扱けば呆気なく果ててしまうだろう。額に汗を滲ませた銀時は苦笑いを浮かべていた。

「銀ちゃんの、熱いアル」

「お前ん中も……スゲェ、熱い」

ヒダヒダが肉棒を包み込み、銀時の形へと変わっていく。それをグチャグチャに壊すように銀時は腰を動かした。

「ハァ、ハァハァ……ハァ……」

膣が肉棒を咥え離さず、少しの隙間もなく吸い付いてくる。狂ってしまいそうだ。神楽を見れば同じように白い肌に汗を浮かべ、呼吸を乱していた。

「きぃ、もちい! い、ぎんちゃん、ぁ、ぎんちゃん」

自分の名前をいやらしい声で呼ばれる。それだけで射精してしまいそうになる。神楽も随分と善いらしく、枕を必死に掴みならが背中を仰け反らせて快感に耐えていた。ずちゅ、ずちゅ、っと突く度に神楽の甘い声が漏れ、大きな乳房が揺れていた。

「ぁ、ぎんちゃん、ぎんちゃん、はぁ、ン」

「かぐら」

時折言葉が途切れ、二人の舌が絡まり合う。そして再び名前がこだまする。白かった部屋にはいつしか色が付き、気付いた頃には見慣れた万事屋の布団の上で体を繋げていたのだ。だが、そんなことなどどうでも良い。今はただただ、神楽が欲しいのだ。他の誰でもなく神楽が。

「もう、限界なんだけど……良いか……イッても」

神楽はうんうんと頷いた。神楽も絶頂が近いのだろう。銀時は神楽のくびれた細い腰を掴むと勢いよく腰を打ち付けた。何も考えられない程に没頭し、神楽の声やいやらしく揺れる乳房など気にならない程に自分の快楽に浸ったのだ。だが、神楽も同じだったらしく膣で銀時の肉棒を扱きながら自分もその快感に酔いしれているようだった。

「ぁ、あ、ぁああ、あ」

小さくも卑猥な声が部屋に響き、それに負けず劣らず膣穴をほじる音も響いていた。

「ぎん、ちゃあ! んあ気持ちぃ……ぎんちゃん……」

「かぐら、イク、中出して、いいか? くッ、イク! イク!」

神楽は腰を浮かせると二人の体は同化する程に密着し、パンパンに膨らんだ亀頭がコツンと子宮にぶつかった。次の瞬間には上り詰めた精子が大量に放出され、神楽の中へと白濁液が流れ込む。ドビュっと音がしそうな程の放出量で濃いザーメンが神楽の膣内を満たしていった。

「はぁ、あン、中で……出てるぅ……熱いアル」

銀時はようやく出し切ると神楽の中から大人しくなった肉棒を引き抜いた。すると膣穴からドプンと精液が溢れ出した。神楽はと言うと布団の上で股を開き、大きな乳房を上下させハァハァと苦しそうに呼吸をしている。そんな神楽の割れ目から精液がこぼれ出て、実に卑猥な光景であった。そして神楽は誰にも見せたことのない表情で、誰にも見せたことのない格好で、誰にも聞かせたくない言葉を零す。

「大好きアル」

銀時は神楽の隣にドサッと体を横たわらせると乳房をゆっくりと撫でた。

「俺も好きだ」

「おっぱいの事じゃないダローナ」

「は? それも含めての話なんですけど」

すると神楽がクスクスと笑った。そして、こちらへ体を寄せるとちゅっと軽くキスをした。

「明日からどうするアルカ?」

「明日から?」

「皆にはまだ内緒ネ?」

少し考えた。隠しておく理由があるとすれば照れである。冷やかされるのは目に見えているし、何よりも新八にどう説明すれば良いのか、下手すると叱られる可能性もある。それでも言わずにいれば、神楽へと妙な気を起こした連中が言い寄ってくるかもしれない。

「指輪、買おうぜ、指輪」

きっとそれなら周りに言わなくても察してもらう事ができ、野郎よけにもなるはずだ。

「指輪アルカ? うーん、それならお腹いっぱいお茶漬け食べたいネ」

「なんだよ、結局お前は食い気か?」

「でも、指輪をして食べるお茶漬けはさいっこうに美味しいかもナ」

欲張りだ。思わず笑った。だが、誰よりも欲張りなのはこの自分だろう。褒美としてたくさんの神楽を味見し、デザートまで食べたのだ。これ以上の喜びはなかった。

「……お前が一番だよ」

「ん? なんか言ったアルか?」

こうして二人が小さなボロアパートで幸せにしている頃、宇宙では禿頭が怒り心頭であった。

「お前、俺のクレジットカードで何買ったんだ? あ? とんでもねー請求きてんだろぉぉお!」

禿頭に叱られている触覚頭はハァとため息をついた。

「じき、孫の顔が見れるんだから、感謝して欲しいくらいだけどね」

「孫? お、おい、何の話だ? お前、まさか……女出来たのか?」

「俺じゃねーよ」

次の瞬間には地球へと向かう一筋の光が。しかし、何も知らない銀時と神楽は再び体を繋げると、まだまだ足りないと揺れているのだった。

 

2018/10/01